こんにちは!「女医の育児レシピ〜こどもの成長を支える女医の実践ガイド〜」へようこそ、ゆきです✨
女医の子育てレシピ
お子さんが急に熱を出すこと、よくありますよね?
さっきまで元気だったのに急に熱が…💦
といった経験はありませんか?
小児科を受診する理由で最も多いのが「発熱」です。
この記事を読むことで、発熱に慌てずに対応できるようになりますよ!
💡 第1回目 では、発熱のしくみについてご説明します。
📖 目次
🌡 発熱の原因は?
お子さんの発熱のほとんどは、ウイルスや細菌が原因です。これらの病原体が 「人間の体」 を利用して成長したり仲間を増やすのです。
人間がウイルスや細菌の 「住みやすい環境」 となる理由は次の4つです。
🦠 人間が病原体にとって適した住処である理由
- 温度が安定している
人間の体温は 36.5~37°C に保たれ、病原体が増殖しやすい温度です。 - 栄養が豊富
体には病原体が増えるために必要な 糖分やアミノ酸、脂質 がたっぷりあります。 - 湿度と水分が豊富
体内は適度な湿度と水分を維持しており、病原体が生き延びやすい環境です。 - 広い表面積
人間の体は、皮膚、鼻、喉などの粘膜を通して病原体が入り込む「入口」が多くあります。
🌡 発熱は自然な体の反応!悪いことじゃない!
実は 発熱は体が自分を守ろうとする大切な反応 です。
特に ウイルスや細菌が体内に侵入したとき、体は熱を上げてそれに対抗します。
では、体の中で何が起こっているのでしょうか?
🧠 発熱のメカニズム(体の中で起こっていること)
- 感染の感知
体の中にウイルスや細菌が入ってくると、免疫細胞がそれを見つけて「敵だ!」と感知します。 - 体温をあげる!
免疫細胞が「体温を上げて病原体をやっつけろ!」と脳に信号を送ります。 - 発熱の発生
脳がこの信号を受け取ると、体温が上がり始めます。 高温 になることでウイルスや細菌は増えにくくなり、免疫細胞が活発になります。 - 寒気と震え
体温が上がるとき、体が寒く感じて震えることがあります。これは、体がさらに熱を作ろうとしているためです。
🌡 こどもの体温の特徴
- 体温が高め
子供は 代謝が活発 なので、大人よりも体温が高く、 36.5~37.5°C が普通です。 - 体温が変動しやすい
活動や環境によって体温が変動しやすく、運動や泣いた後、食事の後に一時的に体温が上がることがあります。 - 発熱しやすい
子供は免疫がまだ発達中なので、 発熱しやすい です。これは体が病原体と戦っている証拠です。
🔍 まとめ
発熱は 体の自然な防御反応 なので、悪いことではありません。体温を上げて 病原体と戦っている証拠 です。特に子供は未熟な免疫反応で高熱を出すことがよくありますが、これは正常な反応です。
📌 次回の予告
次回は「シリーズ2回目 発熱時のホームケア」について具体的な対策をご紹介します!お楽しみに!
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